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幻の巨大バッタ

2009.10.25 *Sun
先日、ノラちゃん宅に巨大なバッタが出現したそうです。

彼女の家はグルミマの中心地から少し外れた閑静な高級(?)住宅地の一角。
塀で囲まれた2階建ての大きな家の1階部分を借りていて、外門と自宅の玄関までは広い庭がありナツメヤシの木が植えられいます。

夕方、仕事から帰ってきたノラちゃんが、門の鍵を開けて入ると、玄関先のテラスに何か大きい茶色いものを発見。

よく見ると、なんとそれは子猫くらいはある巨大なバッタでした。
最初はカマキリかと思ったそうですが、脚が長いところを見ると、ちょうど普通のバッタを巨大化した形。
異様なまでの大きさに、飼っている猫のエリカちゃんもビビりまくり。
デッキブラシの先でつつくと、羽を広げて草むらの中にぴょんぴょん飛んで逃げていったということでした。

写真を撮る暇もなく、実際にどれだけ大きかったのかは分かりませんが、そんな大きなバッタがグルミマにいるとは、今の今まで知りませんでした。

何人か村の人にも聞いてみましたが、通常サイズのバッタは畑にいるけれど、そこまで大きいものにはお目にかかったことがないそう。

これは突然変異のバッタか、それとも誰かの仕掛けた罠か。

その後、エルラシディアに行った際、本屋で「モロッコの昆虫図鑑(特に砂漠気候の)」を探しましたが見つかりませんでした。もしそういう本があれば、ぜひ買って真相を確かめたいところです。

というわけで、もう一度ノラちゃんがそのバッタに出会って生け捕りにしてくれたら、続編を発表いたします。


テラス
ノラちゃん宅玄関先テラス、ここで巨大バッタを発見。

庭
うっそうとした庭 いまもこの草むらのどこかに巨大バッタが生息しているに違いない・・・。

(写真提供:ノラちゃん)
CATEGRY : 教えてMorocco

正しい羊の選び方 後編

2009.10.12 *Mon
ティンジダッドの日曜スークに潜入

6:30AM。
グルミマからグランタクシーで15分。
朝日がさしはじめたばかりのティンジダッドのメインストリートはまだ人影もまばら。

それでもスークに近づくと明らかに活気がある。
手押し車が行き来し、テントの設営、野菜の陳列など、本日の商売の準備がちゃくちゃくと進められている。

そこからさらに奥まったところにあるのが、羊のスークである。塀で囲まれた専用スペースが設けられているが、その中も外も羊と人であふれかえっており、昨日のおじさんに言われたとおり、すでにこの時間で売買は始まっていたのだ。

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羊に綱をつけて引いてくる人もいれば、後ろから追い立ててくる人、腕に抱きかかえて引きずってくる人もいる。あちこちで羊の「バー(メーではない)」という鳴き声がしている。スークに来るのは男性ばかりかと思いきや、このティンジダッドのスークでは女性も多く見うけられる。毎日畑で刈ったウマゴヤシをやり、手塩にかけて育てた羊を売るのは直接自分が、という思いもあるのだろうか。小学生くらいの子ども達も沢山いる。このくらいから現場を体験して、羊の正しい売り方を学ぶかもしれない。



ブローカーに不完全密着取材


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ふと気づくと、人ごみの中に近所のお兄さん、ヒーシャムがいる。
グルミマからここまで羊を売り買いしにきたのか?

「朝5時に来て、もう3頭買って売りさばいたよ。」

そう、彼の職業は羊ブローカー。

売り手と買い手の中間に立って儲けを得るブローカーなるものが、この田舎の羊スークにも存在するのである。ブローカーはヒーシャムのような若い男性に非常に多い。彼ら自身は別に羊を持って帰りたいわけではなく、売れそうな羊をいち早く見つけて自分が買い、その後転売するのである。より多くの羊を動かす事が利益につながるので、悠長に構えてなどいない。買ったばかりの羊を一頭、囲いの中に連れてきてつないだと思ったら、また出かけていく。

「売り手がスークにやってくる途中で買い付けるのさ」

羊を売りたい人は、自分の希望する金額で羊を買ってくれるのなら、ブローカーあろうと一般の人でも構わないのである。言い値で早く売れればそれに越した事はない。

しばらくしてヒーシャムはまた1頭、羊を連れてくる。つないでいるそばからさっそく買い手が現れる。

「いくらだい?」

「25(ハムサウアシュリン)。」

この「25」というのはの「25,000リヤル」の略で、ディルハム換算だと1,250dhとなる。
オス、かなり大きめサイズ。ふむふむ、この大きさだとこのくらいの金額なのか。

1人買い手が去ると、また別の買い手が現れて金額を尋ねていく。

何人目かで交渉成立。羊は新しい主人に連れて行かれる。

ヒーシャムはスーク内のあちこちに目を配りつつ、他のブローカーとなにやら相談。そしてまたどこかへ行ってしまう。なにしろスークはどの町でも週に1~2回程度。ブローカーにとって、この辺一帯では規模の大きい土曜日のグルミマと、日曜日のティンジダッドがメインの稼ぎどころとなるため、おのずと真剣にならざるをえない。



羊の見極め方

さて、ここで羊を選ぶときのポイントを挙げてみよう。

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まず、お目当ての羊を見つけたら、背中を触る。
羊毛でもこもこしているので、意外に身の部分はやせ細っている、という事があるかもしれない。背中の後方は肉付きをみる第一のポイントである。

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次に喉の下、胸のあたり。ここも肉付き具合を見る大切なポイント。
ちゃんと肉がついているか、しっかり触って確認する。

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そして、目方(重さ)を見る。喉の部分とお尻のところに手を差し込んで、両手で抱えてみる。
羊選びのプロ達には体重を調べるはかりなどは無用。何kgくらいあるかは、持ち上げてみれば長年のカンでちゃんと分かるのである。

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そして歯を見る。おいしい羊はだいたい1歳半まで。それ以上だと、肉が硬くなって味が落ちてしまう。歯の伸び具合をみれば、年齢が分かるのである。ちなみに犠牲祭用に食べる羊は、生後5ヶ月は経っていなくてはならないそうだ。



気になるお値段

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こうして自分の感触で羊を確かめるのとほぼ同時に値段交渉に入る。

犠牲祭で食べられる羊は殆どがオスという。メスに比べて体も大きいぶん、値段も高い。
Ready-to-eatの状態になっているオスはだいたい1,000dh以上。素人目にも毛並みが良くて太っているオスは1,500dhはする。本日のスークで一番高いオスの羊は2,000dhの値がついていた。
また、オスでも今度の犠牲祭で家族みんなで食べるには少し小さいかな?という生後1年以内のものもいる。これだと300dhくらいから値がついている。
一方のメスは、子羊とセットで売られているケースが多い。まだお乳が必要なオスの子羊を、来年の犠牲祭用に食べる(売る)ために、今買っておくという人もいるようだ。こちらは大体750dh~1,000dh弱。

あちこちで交渉している様子を見て気づいたのは、売り手は決して値段を変えないということ。
いろんな買い手が聞いても、同じ金額を提示している。
よく、お土産屋などで店主が言う、「お前はいくらなら買うんだい?」という逆の問いはない。
つまり、この羊ならこの値段、という相場が売り手と買い手の間にちゃんとあるようなのだ。そうでなければ「値切ってこその買い物」を心がけるモロッコ人が、最初に提示されたプライスであっさり引き下がる訳がない。もちろんこの値段も時期によって変動することはある。需要が高くなる犠牲祭の直前などは、同じ羊でも何割増しかの金額で取引されるという。

また改めてその時期に羊スークに潜入してみるつもりである。


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ファルゴ(バン)の荷台に積み込まれていく羊達。



CATEGRY : 教えてMorocco

正しい羊の選び方 前編

2009.10.11 *Sun
犠牲祭が来月に迫ってきた。
このイベントの主役はなんといっても羊。
なぜならこの日、各家庭で羊を屠ることになっているからである。

そろそろ犠牲祭用の羊が必要だ・・・と思い始めるモロッコの人々。
肉付きのよい、おいしい羊を買いたいものである。

家で羊を飼っている村人の場合、犠牲祭用に売りに出す羊と、自宅で屠る羊はすでに決まっている。
毎日えさをやり、大きく育てた羊はなるべく高く売りたいものである。

しかし、そもそも羊というものは一体どのくらいの値段で売り買いされるのであろうか。
また、おいしい羊はどうやって見分けるのであろうか。

そこで!

この時期の羊スーク(市場)に潜入し、適正価格を知ろうという試みに出た。


グルミマの土曜スークに潜入


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朝10時に行くと、野菜や衣料品のセクションにはまだ人だかりが沢山あるのに、すでに羊スークは閑散としている。

「朝6時には来なきゃダメだね。」

売れ残りの羊の番をしているおじさんに、そう言われる。やられた・・。
良い羊は早い者勝ちなのである。ここに残っている羊はいわば2級品。しかしぱっと目には何がその格付けの基準になっているのか分からない。
すでに陽も高く、待ちくたびれた羊が草を食んだり、座り込んだり。

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「明日はティンジダットだよ。」

おじさんが言う。

そうだ、グルミマの隣町でもスークがあるのだ。

かくして、ティンジダットの日曜スークへ向かうことになった。

後編へ続く
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果肉入り?炭酸飲料

2009.08.26 *Wed
真夏に日本から遊びに来た姉。

モロッコ南部のすざまじい暑さと乾燥に、普段飲まないジュース(炭酸飲料)を毎日のように買って飲んでいた。
どのお店にも置いてある炭酸飲料は、コーラ、ペプシ、ファンタ、ハワイ(なんとなくトロピカル系)ポム(ちょっとケミカルっぽいりんご味)、シュイップス(サイダー風味&レモン風味)、ウルメス(甘くない炭酸)などなど。

その中でもいろいろ試した中で、彼女が一番気に入ったのが、ファンタレモンだった。
レモン味のファンタは日本にもあるのだが、モロッコのそれは少し違うらしく、ビン入りのファンタレモンを飲んでいるときに、姉がこう言った。

「これ果肉が入ってるよ」

言われてみて初めて気づいたのだが、ピンのそこにうっすらと固形の沈殿物が見えるのだ。
一人用の小さいビンにも、ファミリー用の1リットルのビンにも入っており、振ると白っぽいものが液体中に浮遊している。日本のファンタには確かにどの味にも固形の果肉は入っていない。
しかしながら、ここからが不思議なところなのだが、プラスチックボトルに入って売られているファンタレモンの場合、こういう沈殿物は見られないのだ。製造元は同じである。なぜゆえにビンだけに果肉が入っているのか?

ビンは毎回リサイクルである。
沈殿物は果肉といえばそれっぽいが、どちらかというと白いかすのようにも見える。
もしかして、もしかすると、ビンを再利用する際にちゃんと洗っていなくて残ったアレではないだろうか。
もしくはたまたま古くて糖分が凝固しただけなのか。

真相はまだ明らかではないが、とりあえず姉はこのファンタレモンに癒され、灼熱のモロッコの旅を無事乗り切ったのは事実である。


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店先の冷蔵庫、炭酸飲料がずらり    ビンのそこにうっすらと・・・、果肉?

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謎の道路文字

2009.06.13 *Sat
これも先日のノラちゃんとの会話で出てきた不可解な出来事である。

カスバ街道のエルケラアムグナからグルミマに帰ってくる道の途中で、何箇所か、
道路に白いペンキで文字が書いてあるのである。

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良く見ると「OULMES(ウルメス)」とある。
スパークリングウォーターのブランド名ではないか。

そのほかに見つけたのは「PEPSI(ペプシ)」で、明らかに飲み物の名前である。

一定の間隔を置いて、道路の中心部にきちんと整った文字で書かれており、まわりに民家のない土漠の真ん中の道の上にまで書かれているところからすると、素人や子どもの単なるいたずらとは思えない。

これはもしかすると、一昔前に世間を騒がせた『サブリミナル効果』というヤツではないだろうか。
映画などを放送するときに、何分の1秒でコカコーラなどのCMの断片を挿入すると、見ている人は知らないうちにコカコーラを飲みたくなるという、あれである。

車を運転していて、道路に書かれたOULMESやPEPUSIの文字を繰り返し見るうちに、それが脳に記憶され、休憩に立ち寄ったサービスステーションで無意識のうちにペプシに手が伸びてしまう・・・。

夏でもアッツァイ(お茶)をホットで、というモロッコ人が多数派な中、果たしてこの戦略にハマる者がいるのだろうか。

それともこの道路文字にはもっと他のメッセージが託されているのだろうか。

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Author:カリマ
出身地:山口県
血液型:A
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